3.神を神とすることー神論

[目次]
3-1. 日本語の「神」とキリスト教での「神」
3-2. 日本人にとっての神とは?
3-3. 聖書が語る神とは?
3-4. 主イエスを通して知る神とは?



.
.

3-1. 日本語の「神」とキリスト教での「神」

神学校の授業で最初に問われたこと
「神はいると思いますか?」

=「神はいる」「神はいない」ということで何を考えているのか?
・・・誰でも「神」になりうる日本社会にあって


(約12分)…ページトップへ


.
.

3-2. 日本人にとっての神とは?

掃き清められた参道、大自然の美しさ
→日本人にとっての「神体験」
・・・でも、それは日本人だけ?

「聖なるもの」に出会った時の人間の体験(宗教学者ルドルフ・オットー)
1,恐れおののく
2,魅了される
=人間に普遍的な経験
→これが、具体的な諸文化の中で様々な形をとる

例、
パレスチナのユダヤ教

ヘレニズム社会でのキリスト教の展開
・・・葛藤
=人間に普遍的な経験

⇒しかし、「それは真の神か?」と聖書は揺さぶり、問う


(約12分)…ページトップへ


.
.

3-3. 聖書が語る神とは?

聖書は神について「説明」しない!
⇒聖書は神を物語る

例、創世記

a, 超越神:
神は天地万物の「外」におられる。「いる」「いない」の外


(約6分)

b, 人格神:
聖書の神は哲学や概念ではない。語りかけ、近寄り、やり取りをし、探し出し、会話する
⇒人間と対話する=私を一人の人格とする神
・・・私たちが神に知られ、私たちは神を知る。その生きた関わり


(約8分)

c,歴史に関わる神:
聖書の神は歴史に働きかける
例、アブラハム、イサク、ヤコブ
・・・欠けがある人間の中で歴史を進める神
⇒大きな神の約束の中を生きる人間


(約13分)…ページトップへ


.
.

3-4. 主イエスを通して知る神とは?

イエスの十字架
・・・私たちが神について語る言葉を徹底的に変えた!

「我が神我が神、どうして」
=神が見えない
⇒「神など見えない、いない」という只中で、主イエスは神を示している!
・・・「この方こそ、まことに神の子であった」

「神などいない」というところに、神は隠されている

cf.
「全ての者は神を持っている」(ルター、『大教理問答』)
=人間は神ならぬものを神としている
⇒人間の「これが神、神ならばこうであるべき」が破られたところに示されてくる十字架の神

・・・神の無い世界、そこに神がおられる


(約15分)…ページトップへ


参考文献:
・H.G.ペールマン『現代教義学総説 新版』、新教出版社
「Ⅴ 神について」(p.163〜210)
・ルドルフ・オットー『聖なるもの』、岩波文庫